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第20章 もう殺して

香菜side


どうしよう・・・・。

桜ちゃんが行方不明・・・。

そして・・・。

さーちゃんが・・・。

来てる・・・。


ぎゅっとこぶしを握って・・・・怖い・・・怖い。

でもきっと桜ちゃんは・・・星野さんは今…もしかしたらもっと怖い思いをしてるかもしれない。

さーちゃん・・・あの日にあのまま会うこともなく何も聞けなかった。

ゆっくり顔を上げると・・・・。

賢吾がこっちを見て・・・・。


「香菜・・・良いよ、香菜は凛さんと一緒にホテルに居て・・・(笑)」

・・・・・・・・。

賢吾・・・・。

賢吾はゆっくりこっちに歩いてきて・・・私の肩を優しく撫でて・・・・。

「香菜・・・香菜はここに居て・・・(笑)俺は・・・ちょっと・・・」

・・・・・賢吾・・・・・・。

私・・・このままさーちゃんに会わなかったら・・・・。

なんかずっと・・・このまま・・・・。

「賢吾・・・私も桜ちゃん探しに行きたい・・・・」

桜ちゃんを探して・・・。


さーちゃんに・・・

聞きたいの・・・。


聞きたい・・・。