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碧の島 2
第20章 もう殺して
涼side
漁師達が少年の家の奥の方にある丘を見に行くと言っていたため俺等は徒歩でその手前の少年の家に向かう。
航の話だと、桜ちゃんの家族の事件に関係があると思われる女性がこの島に来ていると・・・そういう情報。
でも詳しいことがわからない俺等は・・・ただ・・・ひたすら早歩きで少年の家の方に向かった。
最悪の事態になっていないと良い。
それだけを祈り俺等はほぼ無言で早歩き・・・時には少し走って焦る気持ちを誰も見せないよう・・・・。
すると坂の上に見えてきた施設・・・・。
「あれだっ・・・・」
淳が顔を上げてそう言った。
島にある少年の家。
国営施設でもある・・・その入り口まで行くと・・・・。
「あ・・・・」
航がそう言って入口の方に走って行った。
「あれ・・・俊也かっ???」
淳がそう言って俺の方を見た。
一台の軽自動車・・・そして奥の門が・・・開いていた。
「涼さん・・・奥の建物・・・・」
隣にいた達也が俺の腕を引っ張ってそう言う。
奥の宿泊棟と思われる建物・・・・。
一番奥の部屋の明かりだけが・・・・。
ついていた・・・・。