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第21章 狂女

その時・・・女が一瞬肩の力を抜いたように感じた・・・・・。

すると・・・・。

ドンッ！！！と・・・勢いよく視界に入ってきたのは・・・・。

真也だった。

真也は女を突き飛ばし女は部屋の奥にぶっ飛んで・・・・持っていたナイフを落とし・・転んだ。

俺は直ぐに桜を抱きかかえ、女から離れた・・・・。

桜を抱え入口の方で座り血でべっとりしている桜の髪を撫で顔を見ると頬は無残に切られ血が出ていた・・・・。

直ぐに自分のTシャツを脱ぎ桜の顔を顎下から包むようにして傷を覆った・・・・。

桜・・・・。

後ろを見ると・・・・。



・・・・・・・ッ？？？？？


真也が落ちたナイフを拾おうし・・・ちょうどナイフを握ろうとしたその瞬間だった。

女がすぐに立ち上がって・・・・ポケットからもう一つのナイフを取り出し・・・しゃがんでいる真也に向けた。


止めろ・・・・もう誰も傷付けるな・・・・。


もう止めてくれ・・・・。




その時だった・・・。

部屋に近づく誰かが走ってくる足音・・・・・。

そしてその足音は部屋の近くまで来た・・・・。



顔を上げると・・・・。


・・・・・・・・。