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碧の島 2
第21章 狂女
キク爺side
・・・・・・・・ッ?????
少年の家の入口で涼達に会うことができ、・・・涼におんぶしてもらい明かりがついている部屋の方に走って行った・・・。
部屋の中に居たのは・・・俊也が血だらけの桜ちゃんを抱え・・わし等を見ていた。
もう・・・胸が切り裂かれた気持ちだった・・・・。
涼の肩をたたくと・・涼は黙ってわしを下ろし・・・腰が抜けそうになりながらゆっくり部屋に入ると・・・体をビクビク震わせる桜ちゃん・・・・。
わしが手を震わせ桜ちゃんに触れると・・・・・。
「死に損ないのお爺さん・・・(笑)アンタ誰?」
部屋の奥からそんな声がした。
死に損ない???
そりゃそうだ。
わしももう今年で93歳・・・・、でもまだまだ元気。
ゆっくりその声の方を見ると・・・・。
派手な服を着た痩せた女性が真也にナイフを向けたままわしを見ていた・・・・。
あの女性が・・・・。
あの事件の犯人なのか????
わしはゆっくり立ち上がり女性の方を見た。