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碧の島 2
第22章 さようなら、そしてありがとう
島には30分ほどで到着。
刑事さんは私と沙也加を挟むようにし
島に着くとまた・・・応援要請を電話でしながら私の腕を掴んで歩いた。
きっと私も・・・。
逮捕される。
何もわからない顔で歩く沙也加は・・・若い刑事さんが手をつなぎ・・・。
「沙也加ちゃん沖縄は初めて~???(笑)」
沖縄独特の喋り方で・・そう言った。
沙也加は嬉しそうに笑って・・・。
「うん、朝になったら海が見える???」
そんな姿を見ていると・・・本当に・・・。
この子には申し訳ないと・・・。
「中溝が少年の家で一人を刺したらしい・・・もう逃げられないぞ・・・」
私の腕を掴む刑事さんはそう言った・・・。
私は黙って頷くことしかできない。
「沙也加ちゃんは・・・外でアイツと二人で待っててもらおう・・・そんな現場は子供には見せられん・・・」
そりゃそうだ・・・。
自分の母親が・・・誰かを傷つけている姿なんて・・・・。