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碧の島 2
第22章 さようなら、そしてありがとう
それからの姉はどんどん変わっていった。
星野さんに執着をしながら・・・最初に目を付けたのは・・・。
本店店長をやっていた滝本美晴さん。
彼女は販売員の中では一番きれいなんじゃないかって思うくらい素敵な人で私も憧れていた。
でも・・・彼女が本店で頑張っている間は私は本店には行けなかった。
そんなことを姉に愚痴った。
その・・・直ぐ後に・・・。
滝本店長は入院し、その後横浜のお店に移動。
でも私が本店に行くことはなかった。
そして・・・大きな事件が起きたのは昨年年末年始。
星野さんの家の事件もそう・・・その後直ぐに茂木さんの事故。
その時、・・・初めて姉を疑った。
もしかしてこの人
今までの事全て姉がやっていたんじゃないかって・・・・。
私は茂木さんがひそかに付き合っていた宮本さんに好意を持っていた。
それは・・・本当。
でも茂木さんが付き合っていたなんて知らなかったし、それに姉が気付いて・・・・。
その頃もう姉は家賃も払えない状態で行き場を失っていた。
表情も別人のように変り果てた姉に・・・恐怖を感じながらも姉と姪である沙也加を受け入れた。