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碧の島 2
第22章 さようなら、そしてありがとう
香菜side
明かりが付いている部屋・・・・。
私の視界に・・・それが見えた。
賢吾の足が止まり、そのすぐ横に刑事さんが立ち・・・・。
「ここで待っていてください・・・」
・・・・・・・・。
そう言われると、賢吾はゆっくり私を下に下ろし私の体を包むようにして肩を抱いた。
若い刑事さんとベテランっぽい刑事さんは目配せをし部屋の方に近づいていき・・・駐在さんは進藤さんの腕を掴んで
「貴方もここに居た方がいい・・・・」
そう言ったの。
何が起きてるの・・・・。
桜ちゃんは???
不安が込み上げて胸が痛くて・・・何かに押しつぶされそうだった・・・。
刑事さん二人が部屋に入った・・・。
その時だった。
「うぁあっ・・・・・・・」
と言う・・・何とも言えない声がしたの。
私は思わず賢吾の胸に手を当てTシャツをぎゅっと掴んだ。
手が震えてるの・・・・。
足も・・・。
震えてる。