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碧の島 2
第22章 さようなら、そしてありがとう
私の腕を掴んでいた刑事さんが直ぐに沙也加を抑え・・・。
「沙也加ちゃん・・(笑)あっちで遊ぼうってあのお兄さん言ってたでしょ???」
そう言って姉が見えないようにした・・・。
直ぐに若い刑事さんが沙也加を追って来て・・・沙也加の手を握ると・・・・。
・・・・・・・・・。
「あの子を産んで・・失敗したわ・・・」
・・・・ッ?
私は直ぐに振り返った・・・。
そこには視点も合っていないようなぼーーーッと立ってる・・・姉の姿。
何言ってるの???
姉は刑事さんに止められた沙也加をじっと見つめ・・・・。
冷たい目で・・・・。
「沙也加も失敗作よ・・・きっとあの子もこうなる・・・(笑)」
・・・・・・ッ?!
直ぐに沙也加の方を見ると・・・沙也加はぼーーっと・・・姉の方を見つめた・・・。
姉が最後にニヤッと笑って、
警察の人と一緒に私の前から・・・
去って行った。
あれは、
私の
実の姉だ。
姉の本性だ。