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狂った果肉
第70章 尻裂
 真「若、一先ず別室でお召し物を…悪いが失礼する!」と一瞥する真…襖を閉める真二…。

 浴衣を羽織った香樹実「彼をどう見ましたか?御前様…」
御前「聞きしに勝る桁違いな男子だ、あれが風の倅か…」
 美伽「風とは?」

 土方次席「山王会風組の息子だからだろう…」
出入り口に立つ真二が笑う…

 御前「現在の一般的な認識ではそうだろうが、少し違う風と言ったのは昔からの総称だよ!」
 土方次席「昔とは、いつ頃の事です?」

 真二「南北朝時代寄りも、少し前だよ!」
御前「彼の言った通りだよ、一般に彼等の事を解りやすくした表現では風神雷神かのう♪︎」

 真二「風一族と雷紋家を称して、そう呼ばれたって話だな御先祖様は中々格好良いだろう♪︎」

 御前「まぁ~山王会と言っても彼等は、あくまでも風組としか名乗らない訳は一族縁者だからだね♪︎」

 真二「仁を怒らせたのは、不味かったね本気なら俺達兄弟でも止めるのは至難だから…」

 土方次席「大袈裟な、たかが高校生だろう…」
真二が土方に迫る、土方の護衛と鴻ノ池大臣のSPのリーダーらしき男が真二を囲み拳を突き出すと掌で流し二人の胸元に掌打すると二人は畳みに叩き付けられた…。

 咳き込む二人は他の護衛を制止する…
真二「俺でこんな感じだよ、仁なら二人は暫く呼吸も出来ないし肋骨は持って逝かれるね♪︎」

 冷や汗😨💦を流す土方次席検事「超武闘派は、伊達じゃ無いって事か…」

 仁が着替え戻って来たが用意去れた、浴衣姿では無かった…
仁「場をシラケさせて、悪いが尻尾を巻いて振る奴等と同席する程大人じゃ無いんでな鴻ノ池法務大臣には悪いが他の野郎の顔は見る気がしない…財閥のご老人も含めてな!」

 そう言い残し去って行く仁…後を追う奈菜、瞳、真美、雫、泉達呆然とショックを受けるのは美伽と一樹に隼だった…。

 鴻ノ池法務大臣「成る程、見る眼も確かと言う事か…」
香樹実「どう言う事ですか?」

 鴻ノ池「此処に残った男達は、何かを犠牲にした事を未だに正当化した者か弱さを隠し他人寄りも不幸顔した者って訳だな」

 香樹実「弱い事がそんなに悪い事ですか?」
美伽「そういう意味じゃ無いと思う、弱い者が集まり力を合わせるのは認めるけど逸までも後ろで居る者が居る限り犠牲が当たり前で事が進んだ先はどう成るか解ってるのかって事よ!」
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