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第15章 壁の裏側で
 大ダコのモンスターと化した桜井と中沢ミドリの不気味な濡れ場を壁の裏側から見ているのは、東川真と二人の少年であった。
 壁は大きなスクリーンになっていて、表側から見れば冷たいコンクリート壁だが、裏側から見るとガラス窓になっているのだった。

 少年たちは二人とも勃起するものの、ズボンがそれに抵抗しているものだから、痛い思いをしている。

 東川が二人のそれに気づいて、笑って言う。
「ズボンとかパンツとか脱いで、自然のままにしておいたらいいよ。押さえつけておくと、あとあと形が悪くなるかも知れない」

 少年たちは火照った顔を見合わせてから、意を決したように、ズボンを下ろした。ブルンと弾かれたピンク色の肉棒が少年の色合いを残している。

「望むと望まないとに関わらず、君たちはお互いの身体を知ってしまった。先生への怨みは怨みとして残しておけばいいけど、お互いを怨んではいけないよ。
 良いことも悪いことも、起きたことは全て足の下、今立っているそこだけが自分の居場所なんだ」

「どういうことですか?」町田浩介が聞いた。

「君たちは女遊びをするにはまだ若い。大人になるまでは、お互いの友情を深めるのもよし、ってことさ」

 二人の少年はお互いを見つめあってから、そっと相手の怒張した肉棒を握った。
 恐る恐る男根の硬さを確かめ、亀頭を撫で、竿をしごいた。
 そうやって、目は再び先生と大ダコの体液まみれの絡み合いに向かった。
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