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アダルトx
第15章 壁の裏側で
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「あの男はね、蛸に憧れてたんだ。蛸になって、ああいうセックスをしたかった。
変態だね。でも誰にも変態の欲望はある。同性愛も変態、異性愛も変態、でも変態でなきゃ楽しくない。楽しくないセックスほど哀しいものはない」
「中沢先生、気持ち良さそう。でもこれって、怨みを晴らしてることになるのかな?」
今井久人がつぶやいた。
「さっき、中沢先生は一人で悶えてたろ?あれはね、ユージーンという男が先生の身体の中から、いたずらをしてたんだ。そして今は蛸にあちこちの穴を弄られている。
こんなセックスをやってると、普通のセックスでは何も感じなくなってしまう。
先生はこれからひと月のあいだ、ずうっとユージーンと桜井、それに巨人の三人にいたぶられる。
社会復帰しても、もう昔の先生じゃなくなる。君たちにいたずらをしようなんて、思ったりしないんだ。そんなことは、つまらないことなんだから」
東川の話を、少年たちはほとんど聞いていなかった。他人の手でオナニーするのは、自分の手コキの百倍は気持ちのいいものだ。
今井久人は昇天の一歩手前みたいな、恍惚とした喜びにあふれていた。町田浩介もまた、性の目覚めを前に、中沢ミドリへの怨みなど消え失せていた。
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