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第16章 中沢ミドリのその後
 彼女はその監禁部屋に2ヶ月いることになる。その間、彼女はずっと全裸だった。
 彼女は気づかなかったが、部屋は温度、湿度が細かく調整されていた。
 変異体がやってきてミドリを凌辱し始めると、温度を下げ、ことが済み、一人ベッドに残されても室温は下がり続けた。だから夜は寒かった。身を丸めて眠った。

 監禁室の隅の一角に便器があり、ミドリはそこで用をたした。
 また、日に一度、便器廻りに雨のようなシャワーが降った。温水ではなかったが、彼女はそれで身体を綺麗にすることが出来た。しかし反抗的な態度をとると、数日のあいだシャワーが落ちてこなくなる。ミドリには一番辛いことだった。

 もともと変態行為が大好きなミドリにとって、監禁されているという事実は、決して辛いことではない。ただ、手足を縛られたり、され放題の基本ウケの姿勢はミドリの望むものではなかった。彼女の性癖はSであり、人を苦しめることで性的興奮を味わっていたのが、この監禁で、繰り返し繰り返し凌辱されることで、ウケをやっていくうち、M的性癖に変わった。変態とはそういうものである。SでもMでもいい、要はその関係性に性的興奮を感じるのだ。

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