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恋人はスーパースター
第9章 婚約パ―ティ―は、大波乱
「一夏ちゃん、ここにいたのか?」
急に声を掛けられて、振り返ると、婚約者の一伸彦が、顔をニヤニヤさせながら、一夏に話しかけてきた。
「ドレス姿が、一段と可愛いねぇ!!ボク一日でも早く結婚したいなぁ」
自分の事を舐めるように、見つめられ、一夏は、悪寒が走った。
(やだ、気持ちが悪い!!!!逃げ出したいよ!!!)
一夏は、祈るように柚葉の姿を探した。
((柚葉、柚葉、お願い助けて!!!))
パ―ティ―会場を見回して、柚葉の姿を見つけた。
淡い水色のドレスを着て、その隣には、背の高いイギリス人男性の紳士が彼女をエスコートしていた。
(…すごい…あれ柚葉のお父さん?すっごく、綺麗な男の人だ…)
記者たちの声が耳に入る。
「今夜、ジャックスホ―ド家の当主が来てるんだって!!!」
「じゃあ、何か有りそうだ!!カメラ、常に用意しておけ!!!!」
(…何事なんだろう?)
一夏が不安に思っていると、一伸彦は、ニヤニヤしながら、一夏の腰を引いた。
「今夜はね、一夏ちゃんのために、とても素敵なサプライズを用意したんだよ?」
((ぎゃああ!!!ちょっと、サプライズ処じゃないよ、早くこの手をどけて!!!!))
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