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恋人はスーパースター
第9章 婚約パ―ティ―は、大波乱




パッと、照明が消えた。


マスコミも招待客も、騒然とする。


「なんだ?何事だ!!!」


「ただの婚約披露パ―ティ―にしては、おかしな始まりかたじゃないか!!!」


「カメラ、カメラ回せ!!!これは、単なる婚約披露パ―ティ―じゃないぞ!!!!」


ひとりの記者が、慌てて会場の扉を開いた。


「今、タレ込みがあった、今日、スペシャルゲストで、"N"のミニliveがここで行われるって!!!」



「なんだって!!!!!」



「それと"N"のリーダー樹の出生の秘密が、ついに明かされるとか!?」



「あの噂、木下樹は、ジャックスホ―ド家の隠し子だって本当だったのか!?」


「これは、一建設会社の婚約披露パ―ティ―どころじゃないな、すごい特ダネスク―プだ!!!」


「カメラだ、とにかくカメラを回せ!!!」



ざわざわと収拾がつかなくなるくらい、マスコミが騒ぎ始めた。



それを聞いた柚葉は、隣で肩を揺らしてクックッ笑っているエドワ―ドをガン見する。



「「そんなこと、全然聞いてないわ!!樹や隼人がここへ来るの?」」


エドワ―ドは、酷く冷めた笑みを浮かべる。



「柚には、言うなって樹に口止めされてたからね、それにしても…」



彼がこの笑みを浮かべる時は、たいてい"何か"を企てる時だった。


「くくくっ、カインのやつ、上手いタイミングでタレ込んだじゃないか!!!」


我が父親ながらも、その性格には、背筋が凍るほど、ゾクリとする。


(…お父さんって、本当に究極のサディストだよね?そんな人の血を受け継いでる自分が時々怖くなるよ…)


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