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恋人はスーパースター
第9章 婚約パ―ティ―は、大波乱
「…樹の…バカ」
「柚に聞かせる為に作ったんだって。珍しく樹にお願いされちゃったんだよ?黙っていてって」
「やだ、わたし、ちゃんと、好きだよぉ…樹のこと…ずっと不安にさせてたんだ…」
「じゃあ今度は、柚が伝える番だね?」
「…うん」
パチパチパチパチ、鳴り止まない拍手の中で、嗚咽を堪えて泣く柚葉の姿を一夏は、どうしたんだろう?と不安そうに見ていた。
(樹さん、歌上手だったな、アルバム出たら絶対に買おう!!!柚葉、大丈夫かな?)
「一夏ちゃん、もうそろそろだね?」
「…何がですか?」
「ボクたちの、婚約発表だよ♪」
まさか、サプライズが"N"のliveだとは知らず、隼人の姿を必死に探したが、一夏には分からなかった。
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