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恋人はスーパースター
第9章 婚約パ―ティ―は、大波乱
「「ありがとうございます、精一杯、頑張ります!!!」」
樹と隼人は、深々と頭を下げた。
「え―、では、次はオレ、隼人から重大発表させて頂きます!!!」
マスコミは忙しく、カメラを隼人に向ける。
一夏は、固唾を飲んだ。
ドキドキドキドキ、
(何を言うんだろう?)
「実は俺、婚約します!!!!」
そのとたん、フラッシュがバシバシ飛び交う。
「お相手は、誰ですか?」
「一般女性の方なので、名前は公には出来ないです、すみません」
一夏は、隼人の言葉に、立ちくらみを覚えた。
「ちょっと、一夏?」
「柚葉、ごめんね、あたし帰るわ!!!」
「えっ…ちょっと!!!!」
柚葉が引き留める前に、一夏は、走り出して会場を飛び出してしまった。
「その女性を、とても大切にしたいと思ってます。ファンの皆さま、どうか、今までと変わらない応援をお願いします。」
「隼人、頑張って!!!」
「変わらず、応援するよ!!!」
会場から、声援が飛び交う。
しかし、隼人の声は一夏には、届かなかった。
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