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恋人はスーパースター
第3章 イジメなんかに負けない気持ち。
「誰が譲るもんか!!!!隼人さまや、樹さまが、あんたたちみたいなファンを許すはずがない!!!!」
バシーン!!!!
一夏の左頬に、鋭い痛みが走った。
「この女!!!!ほんと、ムカつく、美南、もう時間がないから、やっちゃえ!!!」
奈々子がそう言うと、美南は、一夏の鞄を奪い取り、チケットを二枚取り出した。
「やった、これで、隼人に会える!!!」
「ほら、喜んでないで、早く行くよ!!!!」
奈々子が叫ぶと、自分の財布から一万円札を三枚取り出して、一夏の頭の上にパラパラと落とした。
「はい、チケット代。毎度あり」
見下すような視線を投げ掛けられ、一夏は、あまりのことに、放心状態になる。
絶対に泣いてやるもんか!!!!
絶対に!!!!!
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