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恋人はスーパースター
第3章 イジメなんかに負けない気持ち。


奈々子と美南は、一夏と柚葉の会話を盗み聞きして、桜木町で張っていたのだ。


「ちょっと、腕を離してよ!!!」


一夏は、後ろ手に、きつくロープで拘束されてしまった。


「私たちに、"N"のliveのチケットを譲ってくれるなら、離してあげてもいいよ。」


「もちろん、無料とは言わないから!!」


「あんたたちだったの?教科書にバカって書いたり、上履き隠したりしたのは!!!」


「だから、なによ?あんたがいけないんでしょう?」


「幼稚園児か!!!!」


「うるさいな!!!あんたの立場わかってんの?」


奈々子は、そう言うなり、鞄からカッターを取りだし、一夏の服をビリビリに破いてしまった。

一夏のお気に入りのワンピースが無残な姿になり、トイレから出るのも恥ずかしい格好にされてしまった。


「あはははは、これでliveには、もう行けないでしょ!!!!」


「さあ、チケットを譲りなさい!!!」


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