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恋人はスーパースター
第5章 スーパースター現れる!


ガチガチに緊張して、固まる一夏を他所に、アイドル二人を乗せたタクシーは、ジャックスホード邸に到着した。


「ただいま、柚」


ワイルドな風貌に似合わず、柚葉に抱きつく樹。

そのまま、頬にキスを落とした。


「ああ、おかえり」


それがいつも当たり前の事なのか、柚葉は、普通に兄からのキスを受けていた。


それを見た一夏は、びっくりして、体が固まる。


「「!?」」


(樹さまがいる…樹さまが柚葉にキスを!!!それよか、隣にいる隼人さまの顔がよく見れない!!!)


「親友の椿一夏だよ。仲良くしてね」


「よろしくね、一夏さん」


「は、はい!!!い、樹さま!!!」


「ぷっ、面白いね!」


「すす、すみません!!!」


「ほら、隼人も挨拶して?」


「はい、樹さん」


すぐ目の前にきた隼人の顔が見れない。

すごく長い足、均等のとれた肢体、血管が浮き出るくらい筋肉質な二の腕なのに、撫で肩。

そして、端整で魅惑的な甘いマスク。

まさしく、恋い焦がれて病まない、絶対に手が届かないと思っていたスーパースターが目の前にいた。

(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!!!隼人さま!!!)


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