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恋人はスーパースター
第5章 スーパースター現れる!



「そんなに、オレの事が好きなら、観念してくんないかな?柚葉、交替して?」


隼人は、そう言うと、柚葉の腕から一夏を奪い取った。


「…なっ?隼人!!!」


それは、一瞬の出来事すぎて、柚葉は、何故か親友を奪われた気持ちになって、カッとなる。

一夏は、握手よりもその濃密な接触に、完璧頭の中がショートしてしまった。


「ぎょえええー!!!」


(…隼人さまが、隼人さまが、隼人さまがぁ!!!!)


「ちょっと、隼人なに抱き締めてんの?」


柚葉も樹も唖然とする。


「やっぱり抱き心地、最高!!!!」


「…へっ?」


「オレの恋人になってくれ、一夏」


「「!?」」


その表情に、クラクラする。
なんて、甘いマスク。


「ちょっと、なにどさくさに紛れて、一夏の名前を呼び捨てにしてんの?」


「…柚…?」


滅多に見れない柚葉の乱心ぶりに戸惑う樹だが、いくら同性でも、自分以外の誰かに気を取られてしまうのは、面白くない。


「一夏、やっぱりやめな!!!隼人は、どSでへんた…んんっ!!」


樹が柚葉の口を塞いで、隼人に、早く行けと、合図する。


「俺は、お前を応援してやる、また明日な、隼人」


「樹さん、ありがとう!!!」


隼人は、にっこり笑って、礼を言うと、一夏を軽々と肩に担ぎ上げて、玄関の方へ向かう。


「…えっ、なに?まって、きゃあ!!」


突然の拉致にびっくりして、一夏は、暴れるが、強靭な肉体美を持つ隼人は、女の子の力ごとき、びくともしない。


「ゆっくり、ふたりきりで話しが出来るところに行こうな?」


「ひぇええ!!」


あまりのことに、一夏は、悲鳴を上げることしか出来なかった。


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