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恋人はスーパースター
第5章 スーパースター現れる!
「ええ、えー!?」
「オレ、マジで、言ってるんだけど」
一夏の思考回路がショートする。
頭がクラクラし、倒れそうになった。
しかし何より驚いたのは、樹だった。
隼人は、同業者の女優やモデルにもよくモテて交際を申し込まれるが、「興味がないから」とすぐ断るのだ。
それは、一般人にも一緒で、その道のプロのM女なら飼ったことはあるが、デビューしてから誰かと"まともに付き合った"という記憶はない。
ましてや、自分から女性に、告白した姿など、今まで見たことがなかった。
「隼人、ファンの子に手を出すのは…」
「でも一夏さんは、柚葉の友達ですよね?」
「うん、親友だよ!!!隼人が一夏のことを特別に想ってくれるなら、わたしは、黙って応援するよ」
「…じゃあ、柚がそう言うなら、俺は、なにも言わない。あとは、一夏さん次第だな」
柚葉と樹と隼人に、見つめられ、一夏は早急に決断を迫られてしまう。
まだ出会って、ものの数十分しか経っていないのに…。
「…お、お友達から…」
「無理」
「えっ?」
「あ、いや、出来れば恋人になってほしい」
隼人は、コホンと咳払いして、真剣に告白した。
「ひぇええ!!!!」
それを聞いた一夏は、ドキドキが最高潮に達し、もう自分の足では、立っていられなくなり、体がガクガクして、柚葉に支えられる羽目になった。
「一夏、大丈夫!!!!」
「…もぅ、だめかもしれない。隼人さまの顔が見れないです…」
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