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恋人はスーパースター
第7章 嫌でも現実は降りかかる
「……困ったな」
ボソっと呟いた楠の言葉にズキッと胸が傷んだ。
「遊びならいいんだけど、どうやら君のこと、本気みたいなんだよね、隼人くん」
「……今、彼はどこに」
「スタジオだよ、新しいアルバムのレコーディング中!!!来週からは、海外ツアーも始まるこんな時期に…はぁ」
「………」
(…しばらくは、会えない…やっぱりそういう意味だったんだ…)
「事務所側としては、君からふってほしいって、いうのが理想だな…"N"は今やアイドルとして大成功を納めてるけど、まだまだこれからだからさ」
「………!?」
「見返りは、それなりにするよ。今回は一夜限りの夢だと思って、諦めてくれないかな?」
「………!?」
(…いま、なんて言ったの?)
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