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恋人はスーパースター
第7章 嫌でも現実は降りかかる
一夏には、親に決められた許嫁がいた。
それは、絶対に守らなければならない、約束事項で、長いことー夏を苦しめてきた。
まだ一度も会った事のない、婚約者の事を思うと…。
不安で仕方なかった。
(…隼人との事は、夢だと思って、忘れるしかないなんて…そんなの、やっぱり悲しすぎる!!)
せめて、もう一度だけ、会いたい。
でも、それも叶わぬ夢だと思い、また涙が零れてきた。
このことを話したら、柚葉は、どう思うだろうか?
軽蔑される?応援してくれる?
どちらにせよ、話して見なければ、埒があかない。
(…明日、話してみよう…)
そう結論が出たら、少し落ち着いてきた。
持つべきは、親友と、よく言ったものだ。
「…ふぁ、眠い!!!」
一夏は、疲れはて、深い眠りに落ちたのだった。
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