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恋人はスーパースター
第8章 ほんとうの気持ち


翌日、目を真っ赤に腫らして登校した一夏は、すぐに柚葉に問い詰められ、昼休みに全てを打ち明けた。

柚葉は手作りのお弁当を広げ、一夏は、購買で買ったおにぎりをかじりながら話を進めた。

旧校舎の屋上は薄気味悪くて、誰も来ない格好の二人の秘密の場所になった。


「…隼人、手出すの早すぎ」


「でも、後悔はしてないよ!!!」


「ならいいんだけどさ…一夏が心配だよ?避妊してくれたの?」


「大丈夫だよ、やっぱり何度考えても、隼人に会いたい気持ちが抑えきれない!」


「楠は、ビジネスマンとしては、才能あるけど、なんか、人間としての感情が欠落してるな!」


「でも、隼人に迷惑はかけたくないんだよ!!!」


「…一夏」


柚葉は、一夏の気持ちを察して、卵焼きを差し出した。


「ほら、これでも食べて、元気をお出し?」


「…柚葉、あーんしろって?あたしに!」


「うん、一夏の可愛いお口に、あーん!!」


柚葉は、仲良くなる前は、クールなイメージだったが、心を許せる仲になれば、ひどく甘えたなんじゃないかと、一夏は思った。


(…樹さんにも、こうなのかな…?)



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