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恋人はスーパースター
第8章 ほんとうの気持ち


「あーん、パクッ!!」


卵焼きの甘い味が口いっぱいに広がって、一夏を幸せな気分にさせた。


「美味しい!!!!」


「一夏は、素直で可愛いな。そう、わたしは、その笑顔が見たかったんだ!」


「照れるな、もぅ!!!柚葉、男だったら、完璧にたらしだな!!」


「なに、言ってるの?わたしは、好きな子以外には、こんなことしない」


「ん?」


一夏がきょとんとすると、柚葉は、視線をそらして、はぁ~と深いため息を着いた。

無意識に、一夏を口説くような台詞を吐いてしまう自分に嫌気がさした。

やはり血は争えないのかもしれない。


「とにかく、隼人には、許嫁の件や、楠の事を話した方が良いね?」


「…そうなんだけど…連絡先知らないんだ」


「はぁ?なにそれ!!!」


「しかも、しばらく会えないって言われたんだ…これってやっぱり、遊ばれたのかな?」


「そんなわけないだろ!!!!もしそうだとしたら、わたしは、隼人の事を絶対に許さない!!!!!」


柚葉は、お弁当のご飯に箸を突き刺し、そう言いはなった。


(…ヤバイ、柚葉を怒らせたら、誰よりも怖いかもしれない…)


一夏は、心の中でそう思った。


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