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恋人はスーパースター
第8章 ほんとうの気持ち
「ははは、今時許嫁とかあり得ね!!」
「ムカ!!!何、それが答えってこと?」
柚葉は、頭に血がのぼり過ぎて、無性に隼人の頭をぶん殴りたい気持ちでいっぱいになった。
「いや」
「じゃあ、何なのよ?」
隼人は、至極真面目に言う。
柚葉に、堂々と…
「許嫁がいようと、何だろうと、必ずオレが奪い取ってやる!!!!」
「どうやって?あんた、アイドルなんだよ?下手に動けないでしょうが!!」
「柚葉、オレを甘く見んなよ?」
「は?」
「家柄重視で見られるなら、オレは、どこぞのボンボンよりも、ずっと格上なんだ!!その事を忘れんな!!!!」
「うちより貧乏なくせに…ボソ」
「今、なんか、言ったか?」
「いいえ、なぁ―んにも!!!!」
柚葉は、先程と違って、ニコニコと笑顔を向けた。
(この、地獄耳!!!!!)
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