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お局の坪井さん
第4章 四
坪井穂乃香。34歳。生まれて初めて、彼氏が出来た。初めてのお泊まり。初めての遅い青春。だけど、甘酸っぱくて、心地よい。両思いって、こんなに幸せなんだ……。
「穂乃香さん?何考えてるんですか?」
翌朝。ベッドの上でぼーっと天井を見つめていると、隣から質問されて、
「あの……その……幸せだなぁって……」
返事を返すと、ガバッと勢い良く抱きつかれる。
「えっ?!どうしたの?!」
驚いて質問すると、ボソッと健斗君が呟いた。
「……好きです……」
可愛い……。可愛い過ぎる……!
「あの、私も……」
「したいです……穂乃香さん」
気持ちを伝える前に言葉を遮られ、無言で頷くと、そのまま唇へ口付けられ、目をギュッと閉じる。
「……っ」
…幸せだ。本当に。健斗君と出会えて良かった。
「ん……」
口の中に舌が入ってくると混乱するも、健斗君にされるがまま、口の中を暫くかき混ぜられる。