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お局の坪井さん
第4章 四



あ……!そうだ!


「仕事!仕事に行かなくちゃ……!」


バタバタと手足を動かしながら起き上がろうとすると、


「大丈夫です。時間、まだまだあるんで」


ニコッと微笑み返され、カプっと唇を食まれると、再び枕に頭を預けた。


「ん……うんっ……」


喉の奥まで舌を差し込まれて顔を歪めるも、


「ん……ふうっ……」


両方の胸の先をクニクニと指先で弄られると、吐息混じりに喘いでしまう。

そうか……。まだまだ時間大丈夫なんだ……。

ということは、まだ健斗君と一緒にいれる。

嬉しい……。


「穂乃香さん、好き?」

「ん……好きだよ……」

「俺も……」


お互いに唇を離すと、舌から唾液の糸が引く。


「辞めても良いからね?仕事」

「えっ……?」

「結婚したら……」


唐突な健斗君の言葉を聞くと、一瞬呆然としてしまった。

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