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申し訳ないですが、Mです。
第6章 面接
黒木は穏やかな様子だった。

「どうですか?仕事は?」

「えと、あの、その…普通です…いや、がんばってます…すいません…」

「緊張しているんですか?」

「は、はぃ…少し…」

僕は声がうわずっていた。

「大丈夫。どちらかと言えば今日はあなたを褒めたいと思って、来てもらったんですから」

「は、はぁ…」

ー褒めるってなんのことだろう?

余計に緊張する。

「この君の企画書に興味があってね」

黒木は机の上のファイルを手に取ると、書類に目をおとした。

ようやく視線が外れて、僕は少しほっとした。

(企画書って、この間あわてて提出したやつだろうか…?そんなに目をかけてもらえる内容でもなかったはずだけど…)

パラパラとページをめくりながら、黒木は上目使いで僕を見た。

「いいと思うよ。まず第一に…」

黒木が人差し指をたてて話し始めた。

と、同時に

ヴィィン…!

とアナルに挿入してあるバイブが動き始めた。

(こんなときにっ…!?)

僕は焦った。

緊張と、焦りで頭が混乱した。

ー落ち着け、落ち着け、きゅうり、キューカンバー

バイブの振動はまだ微弱で、音も小さかった。

ーこれなら、我慢できるはず…!

僕はなんとか気を、もちなおして黒木の話に意識を戻した。

「…良いところは、企画に君のパーソナリティが土台となって、反映されているところにある。君は、自分でも気付いていないんじゃないかい?」

優しい口調で黒木は話しかけてくれる。

「は、はい。あの…自分ではよくわかりませんけど…」

黒木に集中すればアナルの快感から気をそらせるはずだ。

うんうん、と黒木は頷く。

「では、第二に…」

黒木がピースサインのように、二本の指を立てた。

またもや、それと同時に

ヴィン!ヴィィン!ヴィィィィンン!

とバイブの振動が強くなり、動きに変化がついた。

ーあうううう!?なになになに?さっきより、強くなってる!ちょっ…これ、だめ…っ…若菜さん…?!

若菜さんは僕がいま黒木の面接を受けていることを知っているはずだった。

ーそれなのに、遠隔でバイブを操作してくるなんて!

「…先の土台に基づいた先進的なアイデアと実践は、目を引くものがあるよ。それで…」

黒木は僕のアナル事情をよそに話を続けている。

ーこのままじゃ…やばい…!



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