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官能小説を描いてみたい人の参考書になりたい
第3章 唇
☆:*・∵.:*・☆ 
 唇の感触
☆:*・∵.:*・☆
 
 部屋はエレベーターホールの突き当りにあった。ドアが閉まるか閉まらないかのタイミングで引き寄せられた。口の中がタバコの苦い匂いに包まれる。
 
「ああん、ダメですよお。キスは……」
 
 それはいつもお願いしてること。
 
「ダメ……なんで? もしかして出来た、好きなヤツ?」
 
 三井さん、いいトコ付きすぎて少し焦る。
 
 三井さんの顔が近づいて、唇が重なる。熱い吐息がでちゃう。ねっとりとした彼の舌が唇に割り込んだ。
 
「私、本気になっちゃう……それに、キスはしない、って言ったら、三井さんもそれでいいって……」
 
 だけど、そんな約束、三井さんは一度も守ってくれなかった。
「いいじゃん、本気になっても……」と、三井さんの顔がアップになった。
 
「嫌っ……くっ……んんんっ……」
 
 三井さんの舌が私の舌に絡みつく。三井さんの苦い唾液で口の中が満たされる。お腹の奥が熱い液を絞り出して、ショーツに染みて気になった。
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