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ハンカチの君
第16章 海水浴
悠馬の腰を振るスピードも速くなり、圭子は涙を流しながら嬉しそうに笑った。
悠馬にそうしろと耳打ちされたからだ。

「ああ、ああ!イク!」
圭子の絶頂とともに悠馬は中に遠慮することなく自身の熱を放出した。
男性陣も圭子の髪や胸、尻などにぶっかけて圭子は全身ドロドロになった。
「やば〜。最高。」
美玲は楽しそうにその様子を岩の間からのぞいて写真を撮っていた。
「やだ、やだ、撮らないで!」
「変態が何言ってるの?」
美玲は嫌そうな顔をして、スマホを握りしめたまま去っていった。
悠馬と男性達も出し終わるとスッキリした表情でその場から去っていった。
圭子は泣きながらその場にうずくまった。
海の水は圭子の体を少しだけ洗い流した。

帰りのバスの中では男性は欲情した瞳で圭子を見ていて、女性たちは冷笑を浮かべていた。
美玲はニヤニヤと気持ち悪い笑みでスマホを振りながら圭子を見ていた。

悠馬は町田の隣に座っていたので、圭子は瑞樹の隣に座った。
瑞樹は前日に疲れすぎたと言って海水浴には来ていなかったので、圭子のことを知らなかったのが救いだった。

瑞樹は相変わらずよくわからない虫の話を永遠としていて、適当に相槌を打っていた。
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