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ハンカチの君
第18章 助けて。
暖かいシャワーを頭から当てられて、圭子の体は全身性感帯になったかのように打ち震えた。
「ん、やぁ!」
「圭子ちゃんの体を洗うのは新鮮だね。いつもお店では洗ってもらってばっかりだったから。」
清一郎は泡をたっぷりつけて圭子の髪の毛を洗った。

腕、首、胸と清一郎の手は降ってきたが、乳首に触れることなくお腹と背中を洗った。
圭子の股の間や尻に触ることはなく、泡を軽くつけるとシャワーで全て流してしまった。

「んっ…。」
媚薬を盛られたらしい体は火照っていて、清一郎に触って欲しくて仕方がなかった。

しかし、清一郎は圭子の体をタオルで拭くと、自身の体を洗うために浴室にまた入ってしまった。
圭子は何故か洗面台の付近の棚に置いてあったワンピース型のパジャマに着替えた。
髪を乾かしていると清一郎が風呂から出てきたので、おねだりした。

「清一郎さん、お願い。体がウズウズするの。」
「うん。分かってるよ。大丈夫、僕に任せて今日は寝ようね。」
「あ、嘘、やぁ〜。我慢できない。」
「大丈夫。1人でしたらダメだよ。」
清一郎はそう言うと圭子を寝室まで運んだ。
圭子の手を柔らかい布で縛ってベットに括り付けると、部屋から退室した。

圭子が熱に浮かされて熱い息を出していると、清一郎がやっと寝室に戻って来た。
これで解放されると思ったが、清一郎は宣言通り圭子に触れることなく、ベットに寝転がって寝てしまった。

圭子は信じられない事実に、震えながら涙を流した。
「やぁ〜、清一郎さん、助けて〜、んっ。」
体は熱くなるばかりで、自分で熱を沈めることも許されなかった。
早く気持ちよくなりたいと言う考えが頭を支配して、悠馬のことや写真のことはすっかり頭から抜けていた。

圭子は1人ベットの中で悶々としながら朝を迎えた。
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