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ハンカチの君
第22章 ハンカチの君
間宮清一郎は、生まれた時から太っていた。
思春期を迎えて肌はニキビだらけになったのに、身長の成長は止まってしまった。

チビでデブ、肌は汚く父親に似た容姿はブサイクだった。

当然清一郎はイジメられた。
学校に行かなくなった。
父親は母親しか興味がないので、何も言わなかった。
母親は父親の意見が全てなので、父親に従ってやはり何も言わなかった。

見兼ねた家政婦が、私立の小学校に通う手続きを済ませていた。

私立の小学校は公立とは違い、あからさまに清一郎の悪口を言ったり、無視したりするような人はいなかった。

しかし、積極的に清一郎に用もないのに話しかける人もいなかった。
清一郎はここでも孤立した。

意地悪をされることはなかったので、学校には毎日通った。
そのまま付属の中学校に入学して特に代わり映えのない毎日を送っていた。

そんなある日、学年で一番可愛いと言われている女の子が友人と話しているのが聞こえた。
「あ〜、最悪。ハンカチ忘れちゃった。」
「え〜?嘘、私も持ってないわ!制服のスカートで拭いたら?」
「ん〜、それは…。」
清一郎はたまたま今日はまだ一度も使ってないハンカチを持っていたので、貸してあげようと思った。

「あの、良かったら、これ使って。」
清一郎は親切心だった。

しかし、話しかけた女の子は頬を引きつらせた。
「えっと…大丈夫。手を振ってたら乾きそうだし。わざわざありがとうね。」
女の子は清一郎と目を合わせることなく、その場を後にした。

清一郎は何かまずいことでも言っただろうかと思ったが、別段気にも留めなかった。
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