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ハンカチの君
第22章 ハンカチの君

圭子にも悠馬にも探偵をつけているのでサークルの合宿先はすぐに分かった。
インターネットで同じ日に一部屋申し込んだ。
宿について受付をしていると、大学生くらいの年齢の女性達が清一郎を指差して聞こえるように話しているのが分かった。
「うわ〜あれ見てキモ!!!」
「肌とかニキビでブツブツ!さすがデブって感じ!!」
「目とか身長、小さすぎでしょ。団子鼻の癖に髪が私より綺麗って逆にキモい!!」
「しかも見てよ!!あの鞄!!アニメのキャラクターじゃん?キモさを通り越して、悪寒がするわ。」
その声を聞いて清一郎は急に人前に出ることが怖くなった。
勢いで宿など予約してしまったが、やはり帰ろうかと悩んでいると小さな声が聞こえた。
「清一郎さん?」
その声は恐らく清一郎にしか聞こえない声だった。
レイの隣に立っていた女でさえも聞こえていなさそうな反応だった。
だけど清一郎にはハッキリと聞こえた。
その声を聞いて、清一郎は力が湧いてきた。
自分にはレイ、いや圭子がいるのだから、何を怖がる必要がある。
そう考えていつも持ち歩いている圭子が拾ってくれたハンカチをポケットの中で握りしめた。
周りの声はもう聞こえてこなかった。
インターネットで同じ日に一部屋申し込んだ。
宿について受付をしていると、大学生くらいの年齢の女性達が清一郎を指差して聞こえるように話しているのが分かった。
「うわ〜あれ見てキモ!!!」
「肌とかニキビでブツブツ!さすがデブって感じ!!」
「目とか身長、小さすぎでしょ。団子鼻の癖に髪が私より綺麗って逆にキモい!!」
「しかも見てよ!!あの鞄!!アニメのキャラクターじゃん?キモさを通り越して、悪寒がするわ。」
その声を聞いて清一郎は急に人前に出ることが怖くなった。
勢いで宿など予約してしまったが、やはり帰ろうかと悩んでいると小さな声が聞こえた。
「清一郎さん?」
その声は恐らく清一郎にしか聞こえない声だった。
レイの隣に立っていた女でさえも聞こえていなさそうな反応だった。
だけど清一郎にはハッキリと聞こえた。
その声を聞いて、清一郎は力が湧いてきた。
自分にはレイ、いや圭子がいるのだから、何を怖がる必要がある。
そう考えていつも持ち歩いている圭子が拾ってくれたハンカチをポケットの中で握りしめた。
周りの声はもう聞こえてこなかった。

