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ハンカチの君
第4章 交際
「あ、、やぁ…。」
圭子は今更ながら、コンドームをつけていなかったことに気がついた。
ワンピースがぐちゃぐちゃのドロドロになっていて、ショックで放心した。
力が抜けたように、その場に座り込んだ。

「おい、ここ男子トイレだぞ?そんなとこ座ると汚ねえって。」
「煩い!放っておいて。もう気が済んでしょ?出てって!!」
圭子は体育座りをして膝に顔を埋めて叫んだ。

「はぁ?何言ってんだ?一回で満足するわけねぇだろ。さっさと立てよ。続きは家でするぞ。」
圭子は恐ろしいものでも見たかのように悠馬を見た。
悠馬の表情からそれが本気なのだと理解して絶望した。

「嫌よ、もうおしまい。あなたとは別れるから。もう私に付きまとうのはやめて。」
「はあ?別れるわけないだろ?俺が気がすむまでお前は俺の彼女だ。…まぁ、いいぜ。もし彼女からセフレになりたいんなら、いつでも歓迎するわ。セフレなら圭子に遠慮することないしな〜。
セフレなら、何したって構わないよな?
せっかくここ男子トイレだし、オシッコでもかけられておく?」
悠馬は圭子の返答も聞かずに、自身の肉棒を圭子の顔に向けた。

そのまま躊躇することもなく、圭子めがけて黄色い液体を出した。

「や、やぁ〜。」
圭子はとっさに目を閉じた。
しかし、唇を閉じ忘れていたので、口の中は黄色い液体で溢れた。髪や服も悠馬のオシッコでベタベタになった。

悠馬は圭子に全てかけ終わると、圭子の髪の毛を片手で鷲掴みにした。

「セフレならこの後、友人をたくさん呼んで乱交?」
悠馬はシャツの胸ポケットから、スマホを取り出すと耳に当てた。
圭子は慌てて立ち上がって、悠馬のスマホを握った。

「やぁ〜許して、彼女がいい、彼女になるから。」
「臭いな〜。おしっこと精子まみれの臭い体をした女が彼女になるだ?厚かましいだろ。彼女にしてください。お願いしますだろ。」
「…彼女にしてください…お願いします。」
圭子は泣きそうな声を出した。
顔は青白く、唇は震えていた。
悠馬はその表情が気に入らなかったようだ。

「仕方ないから、臭い女を彼女にしてやる。嬉しいんだろう?笑えよ。」
圭子はゆっくりと頷くと、口角を上げて目を細めた。
それが今の精一杯の圭子の笑顔だった。
「う、嬉しいです。」

悠馬は満足そうに頷いた。
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