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第2章 出会い

悠馬は圭子と同じ大学の1つ上の先輩だった。

圭子が大学に入学した時に、タダでご飯が食べられると聞いて参加した新入生歓迎会のフットサルサークルに所属していたのが松本悠馬だった。

新入生歓迎会はご飯がタダで食べられるだけでなく、先輩たちが盛り上げ上手で面白かった。

入学式の日に少し話しただけの2人と一緒に参加した。
2人は、フットサルサークルのマネージャーになることに決めたみたいだった。
しかし、圭子は入ることはしなかった。

ユニフォーム代や打ち上げ代などにお金がかかるからだ。
サークルの活動をする時間があるなら、アルバイトをしてお金を稼ぎたかった。

入りたい気持ちはあったが、残念だが断った。

一緒に参加した2人もサークルの先輩たちも残念がってくれた。
事情を話したら納得したようで、それ以上誘われることはなかった。

入部を決めた2人と、サークルの先輩たちで今後のことを話し合っているときに、サークルで一番かっこいいと聞いてた悠馬が圭子の隣に座った。

チラリと悠馬の顔を見ると周りが騒ぐのも無理がないくらいの容姿をしていた。
長身で鼻が高く切れ長の目は大きかった。
少し明るめに染めている髪色がよく似合うイケメンだった。

悠馬は圭子と目が会うとニッコリと笑って、連絡先を交換して欲しいと言ってきた。
圭子は断る理由もなかったので、連絡先を交換した。

それが悠馬との出会いだった。