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第2章 出会い

悠馬はそれから、圭子に毎日連絡をしてきた。
悠馬からの連絡は他愛もないことばかりで、日記みたいだった。

フットサルの試合でシュートを決めたとか、飲み会で友人の町田が腹踊りをしたとか、時には写真付きで送られてきた。


圭子は居酒屋のアルバイト、塾の講師のアルバイト、コンビニのアルバイトを3つ掛け持ちしていた。

忙しい日々を送っていたので、大学の友人と遊ぶ時間が取れず、いつしか連絡を取る友人はいなくなった。
一人で授業を受けて、授業が終わるとすぐにアルバイトに行くだけの日々を送っていた。
なので、悠馬からの連絡は圭子の癒しになっていた。

そんなある日、悠馬からご飯を一緒に食べに行かないかと誘われた。
圭子はアルバイトと授業で忙しかった。
そのためろくに眠れていなかったので、空いた時間は寝たかった。

しかし、断れば悠馬はもう圭子に連絡してくれなくなるかもしれないと思った。

大学生活が始まって、唯一連絡してくれる人を失いたくないという思いが強くなった。
仕方なく、悠馬に会うことにした。