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ハンカチの君
第8章 大学生活
服装も悠馬からプレゼントされたものを毎回着てきた。
今日は胸の大きさが強調されてはいるが、やらしすぎない大人っぽいデザインの紺色のシャツワンピースを着ていた。
下着も悠馬からプレゼントされた、真っ黒なスケスケの下着を着用している。

圭子は悠馬からもらったもの以外は、お古の洋服と下着しかなく、サイズがあっていないのでありがたかった。
しかし、悠馬にプレゼントされたものを身につけると、悠馬の理想を押し付けられた気分になり、プレッシャーを感じた。

悠馬の渡してくる服装や下着、普段の態度から考えて、悠馬の理想の彼女は大人っぽくて、純情可憐で悠馬に逆らわない女性だ。

悠馬が圭子の謝罪を無視している状況に、悠馬の理想の彼女ならどう答えるか、必死に考える。
「悠馬さん、本当にごめんなさい。…ほら、悠馬さんが好きな唐揚げ、朝揚げたの!食べて欲しいな。」

圭子はお弁当の中から唐揚げを箸でつまむと、悠馬の唇の前に持ってきた。
悠馬は口を開いたので、圭子は悠馬の口に唐揚げを入れた。
少し機嫌が戻った気もしたが、まだ不機嫌そうだった。
もう少しで許してくれそうかなと圭子が考えていると悠馬の入っているフットサルサークルの友人が声をかけてきた。

「悠馬〜そろそろ許してやれよ。圭子ちゃんかわいそうだろ?悠馬は学部違うから分からないのかもしれないけど、経営学部の教授は変わり者が多いからさ〜、授業くらい長引くって。
圭子ちゃん、なんの授業だったの?」
「経営論の授業でした。」
「あ〜あの、話好きの充教授の授業ね。あの人いつもすごい長引くよね〜。むしろ充教授の授業でこれだけ早くこれるのはすごいよ!尊敬する!!」
「ふふふ、ありがとうございます。町田先輩。」
圭子はゆっくりと口角を上げて上品に微笑み、悠馬に弁解してくれている町田友和にお礼を言った。

彼は悠馬と同じフットサルサークルのメンバーで、学部は違うが同い年ということもあり、悠馬と仲が良かった。
イケメンであるが、少し怖い印象を与える悠馬とは違い、町田は悠馬ほど顔は整ってはいないものの、身長は悠馬と同じくらい高く、爽やかで親しみやすい雰囲気は女子に人気があった。

「うわ〜!!笑顔もたまらねー。下半身にくるわ。」
町田は鼻の下を伸ばしながら、圭子の胸を見て叫んだ。


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