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ハンカチの君
第8章 大学生活

「いえ、私も悠馬さんと美玲先輩はお似合いだと思いますから。」
美玲は満更でもない様子だった。
だけど圭子は、悠馬が彼女にしたいタイプと美玲はかけ離れているので、悠馬が美玲を彼女にすることはきっとないだろうと思った。
何より美玲は胸の膨らみが全くないのだ。
巨乳好きの悠馬からすれば論外だろう。
「そう言えば、圭子ちゃんもサークルの合宿に来るんだよね?」
話がひと段落したところで、町田が話し始めた。
「合宿?」
「まぁ、合宿と言っても、お泊まり会みたいな感じでほとんど遊びだけど。サークルのOBが経営している宿泊施設に安く泊まれるから、毎年サークルのメンバーで泊まるんだ。
悠馬に聞いてない?圭子ちゃん連れてくって言ってたから、人数に入れて予約したけど…。」
圭子は悠馬の顔を見た。
悠馬はほとんどお弁当を食べ終わっているのに、話に参加する様子はなかった。
この様子だと強制参加のようだ。
日程が気になるところではあるが、今断ると後が怖いので、話を合わせておいた方が無難だと判断した。
「…あ、えっと、聞いた気がしますけど、忘れてたみたいです。あとで悠馬さんにもう一度確認しますね。」
町田は鼻の下を伸ばしてデレデレと笑い、隣に座る美玲は冷たい瞳で圭子にガンを飛ばしていた。
美玲の態度は、部外者のしかも悠馬の彼女が参加するのが気に入らないのが見え見えだった。
悠馬と二人っきりになれたらなんとか断れないかと考えていると、悠馬がお弁当を食べ終わったようで、圭子に声をかけてきた。
「圭子はもう食べないのか?」
いつもよりも少し柔らかい声だった。
周りにサークルのメンバーがいるからだろう。
圭子は、お弁当をまだほとんど食べていなかった。
まだ食べたかったけど、悠馬の欲しい答えはそうではないと分かっていた。
「…うん。お腹いっぱいになっちゃった。」
「マジ?圭子ちゃん少食すぎない?」
町田が圭子のお弁当の残りを見て驚いた声をあげた。
「たくさん食べないと…身体を壊すわよ。」
美玲は心配そうな声をかけてくれたが、何故か圭子の目をガン見していた。
「あ、えっと、普段はもう少し食べるんですけど…体調が悪いのかも…しれないです。」
「そうか。なら心配だから今日はもう帰ろう。」
悠馬は圭子の顔を覗き込んだ。
圭子は仕方なく頷くとお弁当を片付けた。
美玲は満更でもない様子だった。
だけど圭子は、悠馬が彼女にしたいタイプと美玲はかけ離れているので、悠馬が美玲を彼女にすることはきっとないだろうと思った。
何より美玲は胸の膨らみが全くないのだ。
巨乳好きの悠馬からすれば論外だろう。
「そう言えば、圭子ちゃんもサークルの合宿に来るんだよね?」
話がひと段落したところで、町田が話し始めた。
「合宿?」
「まぁ、合宿と言っても、お泊まり会みたいな感じでほとんど遊びだけど。サークルのOBが経営している宿泊施設に安く泊まれるから、毎年サークルのメンバーで泊まるんだ。
悠馬に聞いてない?圭子ちゃん連れてくって言ってたから、人数に入れて予約したけど…。」
圭子は悠馬の顔を見た。
悠馬はほとんどお弁当を食べ終わっているのに、話に参加する様子はなかった。
この様子だと強制参加のようだ。
日程が気になるところではあるが、今断ると後が怖いので、話を合わせておいた方が無難だと判断した。
「…あ、えっと、聞いた気がしますけど、忘れてたみたいです。あとで悠馬さんにもう一度確認しますね。」
町田は鼻の下を伸ばしてデレデレと笑い、隣に座る美玲は冷たい瞳で圭子にガンを飛ばしていた。
美玲の態度は、部外者のしかも悠馬の彼女が参加するのが気に入らないのが見え見えだった。
悠馬と二人っきりになれたらなんとか断れないかと考えていると、悠馬がお弁当を食べ終わったようで、圭子に声をかけてきた。
「圭子はもう食べないのか?」
いつもよりも少し柔らかい声だった。
周りにサークルのメンバーがいるからだろう。
圭子は、お弁当をまだほとんど食べていなかった。
まだ食べたかったけど、悠馬の欲しい答えはそうではないと分かっていた。
「…うん。お腹いっぱいになっちゃった。」
「マジ?圭子ちゃん少食すぎない?」
町田が圭子のお弁当の残りを見て驚いた声をあげた。
「たくさん食べないと…身体を壊すわよ。」
美玲は心配そうな声をかけてくれたが、何故か圭子の目をガン見していた。
「あ、えっと、普段はもう少し食べるんですけど…体調が悪いのかも…しれないです。」
「そうか。なら心配だから今日はもう帰ろう。」
悠馬は圭子の顔を覗き込んだ。
圭子は仕方なく頷くとお弁当を片付けた。

