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ハンカチの君
第10章 終わらない一日
必死に口から出たパスタをもう一度口に入れようとしたが、悠馬が指よりもっと大きなものを挿れた。
「あああ!!!」
圭子は気にしないように必死にパスタを飲み込もうとした。
しかし、自身の中にあるものを意識して、またパスタを吐き出してしまった。

「汚ねーな。」
悠馬は不快そうな声で圭子を非難したが、圭子はそれどころではなかった。

「待って、ゴムは!!」
「…あ〜。つけてね〜な。」
「や、あぁ、、やぁ!!」
「どうする?あと1分だけど?」
悠馬は初めから写真を消す気がなかったことに気がついて、悔しくて涙が止まらなかった。
先ほど出して拭いた様子もない精子のついたままの肉棒を入れられたショックで、心が壊れそうだった。
これ以上妊娠の危険性を上げないように屈辱的な気持ちを押し殺してお願いをする。

「や、それよりも、お願い、中に出さないで。何でもするから。」
「ん〜なら、顔にぶっかけるから、笑顔でピースしてる写真撮ってもいい?」
「いい!!いいから!!」
「ん、分かった。」
悠馬は素早く引き抜くと、圭子の顔に白濁液をかけた。

圭子は目を閉じて、精液が目に入らないようにした。
目にかかった精液だけ手で拭き取り目を見て開けると、悠馬がスマホを構えていた。
必死に笑顔を作って、両手でピースした。

悠馬は楽しそうに写真を何枚も撮ると圭子には見せてきた。

圭子は涙を流しながら写真を見て、もう悠馬から逃げる方法はないのだと思った。
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