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ハンカチの君
第2章 出会い
会計は、全て悠馬が払ってくれたので圭子はホッとした。

安心しきっていたので、悠馬がどこに向かっているのかを考えなかった。

煌びやかなネオンが眩しい道を通って行き着いた先は、紫色にライトアップされたラブホテルだった。

悠馬は圭子の手を引いて入室しようとした。
そのことに気がついた圭子は、慌てて悠馬を引き止めた。

「待って。付き合ってすぐは早くない?」
悠馬は圭子の大きな胸だけを見つめていた。

「大丈夫。大切にするから。」
悠馬はそう言って圭子の腕を強く引いた。
圭子は手を引く強さに負けて、ラブホテルの中に入ってしまった。

しかし、部屋を悠馬が選んでいる最中に、必死に説得してなんとかこの場から逃れようとした。
「待って、私初めてなの。もう少し待ってくれない?」
圭子は大きな瞳に涙を浮かべて、顔1つ分ほど身長の大きい悠馬を見上げた。
涙を浮かべたのは、自分の状況に混乱して泣けてきたからだ。

初めてに拘っているわけではなかった。
だけど、普通に恋愛して何度かデートを重ねてキスをして、それからそういうことをするのが夢だった。

悠馬は圭子の涙を欲情を宿した瞳で見つめると、生唾を飲んだ。
「俺が初めてなんて嬉しい。」
悠馬は何を勘違いしたのか、圭子の唇に自身の唇を軽く押し当てた。
圭子は驚いて口を開けると、舌が侵入してきた。

「んっ…。はぁ…。」
圭子は息が苦しくなり、悠馬の肩を叩いた。
しかし、唇が離れることはなかった。

ファーストキスがラブホテルのフロントで、ディープキスだなんてあんまりだと思った。

圭子が窒息死すると思った頃に、やっと悠馬は唇を離した。

圭子が息を整えている間に悠馬は部屋を選んでいた。
気がついたら圭子は、腕を引かれてエレベーターに乗り込んでいた。

圭子はもう逃れる事は出来ないのだと覚悟した。
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