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ハンカチの君
第15章 お守り

部屋に戻って圭子はベットの上で横になっていた。
暫くすると部屋が開く音がしたので、てっきり瑞樹が帰ってきたのだと思った。
扉が閉まってゆっくりそちらを見ると、横に大きな人物が立っていた。
「清一郎さん!?」
「しっ、ごめんね、驚かせてしまって。」
「…清一郎さんはどうしてこの宿に?お一人ですか?」
「うん。1人だよ。合宿先がこの宿なんて思わなかったよ。ここの株を持っているんだ。優待券があるから、気晴らしに泊まりにきてみたんだけど、レイちゃんに会えるなんてラッキーだったな。」
「そうだったんですね。それであの、何の用でしょうか?」
圭子はいつ瑞樹が戻ってくるか気が気じゃなかった。
このことが悠馬やサークルの人達にバレたらと思うと恐ろしかった。
「うん。突然ごめんね。実はこれをどうしても渡したくて。」
清一郎はそう言って貝殻の柄の小さなお守りを圭子に渡した。
「これは?」
「これは願いが叶うって言うお守りだよ。なんだかさっき見かけたときに随分思いつめた感じがしたからね。気晴らしになればと思ってね。部屋まで押しかけて迷惑だったよね、ごめんね。」
清一郎は圭子が涙を流したので眉を下げて申し訳なさそうな顔をした。
「い、いえ違うんです。これはその…私こんなふう人に優しくされたことなかったから、嬉しくて。」
「グハハ〜なら良かった。…そろそろ同室の子が戻ってくるかもしれないから行くね。」
清一郎は奇妙な笑い方をすると、部屋を出ようとして扉の前に立った。
しかし、急に扉から手を離すと、瑞樹のベットの裏に横に大きな体を隠した。
不思議に思っていると扉が開いて悠馬が入ってきた。
「悠馬!?」
圭子は動揺した。
「俺がきたらなんかまずいことでもあるのか?」
「あ、違うの、瑞樹が戻ってきたと思ったから。」
「瑞樹なら今日は多分戻ってこないぞ。」
「へ!?何で?」
「俺の部屋で乱交してる。」
「え…。」
「あいつの自慰に興奮した奴らとヤリまくってる。お前の接待に興奮したやつも混ざってるんじゃね?」
圭子は顔を真っ青にして瑞樹を心配した。
「瑞樹は大丈夫なの?」
「あいつ色んな男とやるの大好きだから明日楽しそうに圭子に話すんじゃね?」
「…なら良いけど。」
良くはないけど、圭子には理解できない世界があるのだろうと考えた。
暫くすると部屋が開く音がしたので、てっきり瑞樹が帰ってきたのだと思った。
扉が閉まってゆっくりそちらを見ると、横に大きな人物が立っていた。
「清一郎さん!?」
「しっ、ごめんね、驚かせてしまって。」
「…清一郎さんはどうしてこの宿に?お一人ですか?」
「うん。1人だよ。合宿先がこの宿なんて思わなかったよ。ここの株を持っているんだ。優待券があるから、気晴らしに泊まりにきてみたんだけど、レイちゃんに会えるなんてラッキーだったな。」
「そうだったんですね。それであの、何の用でしょうか?」
圭子はいつ瑞樹が戻ってくるか気が気じゃなかった。
このことが悠馬やサークルの人達にバレたらと思うと恐ろしかった。
「うん。突然ごめんね。実はこれをどうしても渡したくて。」
清一郎はそう言って貝殻の柄の小さなお守りを圭子に渡した。
「これは?」
「これは願いが叶うって言うお守りだよ。なんだかさっき見かけたときに随分思いつめた感じがしたからね。気晴らしになればと思ってね。部屋まで押しかけて迷惑だったよね、ごめんね。」
清一郎は圭子が涙を流したので眉を下げて申し訳なさそうな顔をした。
「い、いえ違うんです。これはその…私こんなふう人に優しくされたことなかったから、嬉しくて。」
「グハハ〜なら良かった。…そろそろ同室の子が戻ってくるかもしれないから行くね。」
清一郎は奇妙な笑い方をすると、部屋を出ようとして扉の前に立った。
しかし、急に扉から手を離すと、瑞樹のベットの裏に横に大きな体を隠した。
不思議に思っていると扉が開いて悠馬が入ってきた。
「悠馬!?」
圭子は動揺した。
「俺がきたらなんかまずいことでもあるのか?」
「あ、違うの、瑞樹が戻ってきたと思ったから。」
「瑞樹なら今日は多分戻ってこないぞ。」
「へ!?何で?」
「俺の部屋で乱交してる。」
「え…。」
「あいつの自慰に興奮した奴らとヤリまくってる。お前の接待に興奮したやつも混ざってるんじゃね?」
圭子は顔を真っ青にして瑞樹を心配した。
「瑞樹は大丈夫なの?」
「あいつ色んな男とやるの大好きだから明日楽しそうに圭子に話すんじゃね?」
「…なら良いけど。」
良くはないけど、圭子には理解できない世界があるのだろうと考えた。

