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ハンカチの君
第16章 海水浴
水着に着替えて戻ると、圭子は日陰にレジャーシートを引いて1人で座った。

サークルの女性達は数人で固まっていた。
海に入っている人は殆どいなくて、日陰で話し込んでいる人たちばかりだった。
美玲がいるグループは見知らぬ男性に話しかけられてキャピキャピしているように見えた。

男性達は海に入っている人が多く、お互いを投げ合ったりして楽しそうに遊んでいた。
町田もいつの間にか水着に着替えて、海に投げ入れられていた。

圭子が周りを眺めていると、悠馬が音もなく圭子の隣に座った。
「何で上着着てるんだ?」

悠馬に上着を着て来たことを咎められてうんざりした。

圭子が海水浴場に着いた時には、もう既にサークルのメンバーは水着に着替えていた。
美玲がワンピース型の水着を着ていたので、圭子は悠馬に買ってもらったような露出度の高い水着を着ている人が他にいるか心配になって、更衣室に向かう前に周りを確認した。

ワンピース型の水着を着ているのは美玲だけだったが、他のサークルの女性は圭子が想定した通りの普通のビキニを着ていた。
悠馬に買ってもらったような露出度の高い水着を着ている人は誰もいなかった。

更衣室で一応水着に着替えてみたものの、このまま皆の前に出たら女子に変態扱いされるのは分かりきっていた。
だから、念のために持ってきたラッシュガードを着て隅の方に座っていた。

「だって悠馬が買ってくれた水着、全然最近の流行りじゃなかったよ。他の皆は普通のビキニしか着てないよ。これは露出度が高すぎるよ。」
悠馬に触れられるのはわかっていたが、ラッシュガードを脱ぐのだけは絶対に嫌だった。

「…サークルのやつらが古いんだよ。流行ってるんだから気にするな。」
「…でも誰もいないのに、恥ずかしいよ。」
圭子の否定の言葉に悠馬は舌打ちをした。

「とにかくその上着を脱げ。脱がないのなら、美玲から守ってやらねーぞ。」
「美玲先輩に意地悪されるのは悠馬のせいじゃない!悠馬が私と付き合ってるから!美玲先輩は悠馬に気があるから!」
「…だから何だよ。」
「もういや、もういいでしょう!私と別れてよ!悠馬ならもっと悠馬に尽くしてくれる女の人と付き合えるでしょう!私でなくてもいいじゃない!」
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