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huge dick
第3章 葉月──ハズキ──

バーのドアが開き、一人の女性がカウンターに座る……

「いらっしゃいませ」
おしぼりと『赤』いコースターを置き、
「お飲み物は?」

差し出されたおしぼりで手を拭いながら
「……今日のおすすめは?」
奥二重のキリッとした瞳で俺を見つめながら、
その女性はコースターを裏返した……

大胆に胸元が開いた襟ぐりからは胸の谷間を覗かせ、挑発するように見つめる瞳に気の強さを感じた……

どんな風に啼かせてやろうかと加虐心を煽られる……

「お飲み物のメニューはこちらです」

カクテルメニューを目の前に出すと……
ニコリと微笑みながらこちらを見つめる……

「あなたのおすすめをお願いするわ」
「飲みやすい方がお好みですか?」
「スッキリしたのが飲みたいわ」
「かしこまりました」

シェーカーにジン、ライムジュース、カリブシロップを入れ、シェーカーを振る……
カクテルグラスに注ぎ、すっと差し出す

「ギムレットでございます」
ゆっくりと口に運ぶ仕草も優雅で色っぽい
「美味しい……」
「お口に合って良かった……」

「お名前…お聞きしてもよろしいですか?」
「葉月……」
「素敵な名前ですね……」
「そんな事、言われたことないわ…」

ポツリと呟く葉月の瞳は先程までの強気の眼差しから寂しげなものに変わる

「私ばかり酔うのは寂しいわ…あなたも飲んで……」
「では、遠慮なく……」
そう言ってバーボンをロックグラスに注ぎ……

「では……初めまして……」
カチンとグラスを合わせる……

契約成立!!


『赤』いコースターの裏に
2日後の水曜日の日付と13時という時間
〇△駅から徒歩5分のカフェの名前を記入

そして会計を済ませた葉月へ
暖かいおしぼりと一緒にコースターをそっと渡す……


「ありがとうございました……」

ニコリと微笑み、見つめる瞳には最初に感じた気の強さが戻っていた。

細いのに肉質的な身体……
ショートボブの髪を振り乱し、揺さぶられる乳房を思い浮かべると水曜日が楽しみになってきた……
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