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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第11章 二夜の過ち

「ハア……ハァ……もう……聖……さん……」
「浴衣で乱れる奏多は綺麗だよ。だからもっと乱れて、イッてしまって淫らな姿を僕に魅せて?」
「聖さん……だめぇぇーー!」

ダメ、ダメ、もう我慢が出来ない。花芽から来る痺れるような雷に打たれたような衝撃的な快楽が、体全体に回るのを止められない!

「ア" ア イクッ ンンッアァァッッ!!」

ビクッと体が畏縮し、天井を見て襲う強烈な快感に酔いしれる。身体が震えるほどのイク快楽、私が覚えてしまった男性にイカされる快感。絶頂は暫く続き、イキきった体は急速に力を無くしてゆくみたい。

「花芽だけでイッてしまったね」
「はぁ はぁ はぁ 」
「綺麗だったよ奏多のイク姿。快楽に震えるその体、甘く辛く鳴くその声、全てが僕が想像していた通り」

また抱き締められ、肩口に唇が這う。イッた余韻で敏感な私の体は、これだけでも快楽と捉えて、聖さんの唇にビクビクしてしまうの。

「あぁ、こんなに震えて……。奏多の体は過敏だね、少し休もう」
「……あ……ん……」

優しくベッドに押し倒されたと思ったら、聖さんは私の唇にキスをして、身を起こしてしまった。

「聖さん?」
「ん? 服を脱ぐだけだよ。奏多は休んでいなさい」
「…………」

少し乱暴にネクタイを引き抜き、Yシャツのボタンを外せば、見える聖さんの胸板。巽さんほど筋肉質ではないけれど、細身で均整のとれた体つき。

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