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第14章 誤解が溶けた愉悦な夜

硬い棒の下のほうから、上へと舌を這わせると、ひときわ大きくビクンと動いた。これ気持ちいいのかな？　反応するって分かったから、私は何度も何度も同じ動作を繰り返す。

「はぁぁ……。お預けを食らってる気分だな」
「？？
気持ちよくない？」
「気持ちいいが、刺激が足りんというか……」
「じゃあ、どうすればいいの？」
「はぁ……。フェラチオは分かるか？」

フェラチオ？
えーと、確か……口にモノを含んで動かす、だったと思う。詳しくは載っていなかったよ、でも簡単にそう描いてあったのは記憶にあるの。

「……少しだけ分かるよ」
「やれるところまでやってみろ、後は俺が教える」
「うん……」

這わしていた唇を先端に。後は口内に含めばいいんだよね？　ドキドキするけれど、私は巽さんのモノを口に含んでゆく。

「全部入れようとは思うな、そこから舌も使って上下に動かせばそれでいい」
「…………」

話せないので頷いてから、巽さんが言った通りに唇を上下に動かして見ることにした。でも舌も使うって……中で舐めるということかな？　動かしながらも届く棒の部分をペロペロと舐める私。……なんか変な気分なのはどうして？

「くっ……。奏多にされている、そう考えるだけで暴発しそうだ。もう少し堪えられると思っていたのにな」
「ン……ン……」
「そんなに夢中になるなよ、堪えきれなくて奏多の口の中に出してしまったらどうするんだ」
「ン……え……」