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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第14章 誤解が溶けた愉悦な夜
「奏多! 吐き出せ!」
吐き出す? どうして?
確かにあまり美味しいものじゃないけれど、飲んじゃ駄目なの? 私は飲んでみたい、この熱く口の中で粘る精液を全て。少しずつ、詰まらないように、口の中の精液をゴクッと飲み下す。喉を通る熱くトロトロとした液体、何度飲み込んだかな? 数回に分けて、私は口の中にある精液を全て飲んでしまった。
「はぁ……はぁ……」
「全部……飲んだのか」
「駄目だったの?」
「駄目ではないが気持ち悪くないか? 向こうから水を持って来る」
「……あ……」
巽さんは慌てて手前の部屋に行ってしまった。でも水なんて必要ないと思うのは私だけなの? 気持ち悪いと思わない、飲んで変化があるわけでもないのに、そんなに慌てられるなんて思わなかったんだもの。
すぐに巽さんが、水が入ったコップを手に戻って来た。差し出されたコップを受け取ったけど……。
「飲まないのか?」
「飲まないと駄目?」
「無理にとは言ってない。でもな、そのままは口の中がベタつかないか?」
「あ、そうだよね。うん、少しベタベタしているかも」
「はぁぁ……。どうしてそんなところは天然なんだか」
「???」
今度は素直にコップの水を飲みながらも、巽さんが言う『天然』という言葉に私は首を傾げてしまう。だって私自身『天然』なんて思ったことはないんだから、不思議に思うのは当たり前でしょう?