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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第14章 誤解が溶けた愉悦な夜

激しく責め過ぎたんだインターバルは必要と、俺は奏多の上から、いたるところにキスを繰り返す。
額に、瞼に、頬に、唇に、キスが出来る場所全てにキスしたい気分なんだよ。

「はぁ……巽さん、くすぐったいです」
「少しは落ち着いたか?」
「だってあんなに責めるから……」
「責めがいのある体だからな、つい責め過ぎた」
「快感が大きくて、私どうにかなってしまうかと思ったの」
「これで終わりじゃないぞ?」
「そ、そうだよねっ」

我慢はしているが、俺のモノは奏多の中に挿りたくて堪らないんだ。これ以上お預けを食らうのは勘弁してくれ、こちらの身が保たん。

「……しっかり落ち着いたら、奏多と繋がりたい」
「……うん……」
「奏多がいいんだ。他など知らん、興奮すらしない」
「……うん……」

ただ静かに頷いてくれる奏多が愛しい。他の誰にも奏多の替わりは出来なかった。どんなに抱いても、感情が籠らず性欲を処理するだけの日々。なのにこの変わりように、俺自身驚いている。……あの日、奏多を抱いたその時から、俺は確かに変わったんだ。

「巽さん、もう大丈夫だから」
「本当に大丈夫か?」
「……うん……」

俺の首に回される奏多の腕、でもな避妊は必要だろ。奏多の腕を掴み、俺は一度身を起こす。

「巽さん?」
「あーどこだ? 確か入れていたはずだが」
「???」

急遽家から飛び出したんだ、慌てるようにスラックスのポケットに突っ込んだ……だったか? 脱ぎ散らかした服を探れば……あった。

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