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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第20章 ほんとのこと

(もしかして、朝陽をやるために……?)

朝陽の時は、巽さんのあの独特な香りはしなかったの。でも今の巽さんは僅かに香りがする。凄く気を使っていたんだ、そしてあの香りがボディソープの香りということを知った。少しだけボディソープを手に取ったら、あの香りがするのだから。

(こっち使っちゃおうかな?)

シャンプーは仕方ないとして、巽さんの匂いがするボディソープ、使ってみたいと思うのはダメ?
少し迷ったけど、私はこっちのボディソープを使うことにしたの。

(スッとした爽やかな香り、それにボディソープ自体にクール系が入っているのかな? 凄く気持ちがいい)

ひんやり、まではいかないんだけど、匂いと同じく爽やかさを感じる変わったボディソープ。文字も全て英語で書かれているから海外製だね、凄いこだわり、私まで気に入りそう。

一通りシャワーを使ってバスルームから出たけど、洗濯機はまだ動いたまま。本当に下着なしで巽さんの前に出るの? そんなことをすれば、後は丸わかりなのに……。

(……私、最近やらしいよね)

思っただけでキュンと体が疼く、でももう否定する気なんて……ない。誰かを求め疼くのは普通のこと。やっとそう思えるようになった。これも巽さんと聖さんのお陰だよ。自分に素直になることを教えてくれたから。

でも、それとエッチをするのは別問題ですからね!

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