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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第20章 ほんとのこと
「……生足もいいな」
「どこ見てるの!」
「これで見るなと言われるほうが酷なんだが……。
随分前に言っただろ、男はエロい生き物だと」
「そうさせたのは、巽さんのくせに……」
機嫌よく私を見る巽さんに、ドンドン身を縮める私。蛇に睨まれた蛙? というの? 今の私はまさにそんな気分。
「で、なんでクッションなんだよ、一番いい場所が見えないだろ」
「……い や ……」
「奏多の嫌は良いだからな。……こうするか」
「へ……? ひやっ!?」
巽さんがソファーの前に跪いて、あろうことか足首を持ち上げたのよ! そして足の指にキスされる感触……。その、その……私昨日はバタバタしてシャワーすら使ってないっ!
「た、たたた巽さん!?」
「なんだよ」
「汚いから。ほら、昨日そのままで、シャワーすら使ってないもの」
「俺は気にしないが……」
「私が気にします!
下着の着替えすらないのに……」
「流石に女物の下着は無いな。シャワーを使うんだったら、ついでに洗ってやるぞ?」
「洗ってって……」
「洗濯乾燥機だ、すぐ乾く」
「……その間は下着なし……」
大人しく足は離してくれたけど、今度はバスルームに押し込まれた私。シャワーは使いたいし、下着も洗いたいのは山々だけど、巽さんが……ね?
「洗剤は入っているから、押せば勝手に動く」
「……はぁ……」
私、逃げ場なし。
ワイシャツは近くに置いて、下着は洗濯機にポィ。回ったのを確認してから、シャワーを使うことにしたけれど、男の独り暮しだもの、ボディソープやシャンプーは男性物……と思ったら、隅に女性物もあったの。